【30代介護転職】未経験・無資格でも決して遅くない!管理職にだってなれる!
30代未経験・無資格でも介護職への転職は決して遅くない!
超高齢化社会に突入し、更なる高齢者人口が増えるため、介護職は今後も必要とされる職業です!
他業種から介護転職する方やすでに介護業界で働いていて転職を考えている30代は必見、安心して働き続けることができる職場選びポイントを紹介していきます。
私が「介護業界」で長年経験している中で「転職後のリアルな転職事情」や「メリット・デメリット」を解説。
介護の未来は、これからも「人の手」が必要です。
この記事を読んで頂き、前へ一歩を踏み出す勇気が湧いてきたら幸いです。
介護職員とは?
介護が必要な方(要支援・要介護の高齢者等)は病気や加齢により一人では安全で安心した日常生活を送ることが困難です。
介護サービスを利用する介護が必要な方(要支援・要介護の高齢者等)に対して、食事や入浴、着替え・排せつ(トイレ)の介助、車椅子等への移乗・移動介助など安全で安心した日常生活を送れるよう介護することが仕事です。
介護職員はすべてを介護するのではなく、生活の工夫や一部を介助することでご自身でも出来るよう「自立支援」を目的としています。
介護職員についてこちらで詳しく解説しています。
【30代未経験・無資格】介護転職できる理由!
30代未経験で介護職に転職しても大丈夫か?
無資格でも仕事は出来るのか?
すでに介護業界で働いているが「今より良い条件での転職」はできるのか?
そんな不安に思っている方も多いと思います。
ここでは介護転職できる理由を解説していきますので、参考にしてみて下さい。
介護職は年齢不問で未経験・無資格の求人が多い!
30代での転職は一般的には遅めとして扱われてしまうことでしょう!
しかし、介護職は30代の職員が多く、介護施設は「年齢不問」「未経験」「無資格」でも歓迎と謳っている。求人件数も多い!
近年では見守りロボットやセンサー、移乗用リフトなど進歩してきているが、介護はご利用者に寄り添い「人の手」で行うことが必要なのです。
これからも仕事が無くなることはありません!
今後も求められるニーズは決して変わりません。
30代未経験・無資格でも活躍できる!
実際に30代未経験・無資格の方でも介護職として転職して多くの方が活躍している。
【転職後のリアルな話①】
転職前は営業職として働いた方
他業種からの未経験・無資格での転職で不安もあったようだが、明るい性格もあり、ご利用者から人気があった。
コミュニケーション能力が高いことは「介護職」にとって大切なスキルなんだと痛感した。
介護ソフトの操作もすぐに覚えてしまい、パソコン関係が強かった。
介護職あるあるですが、年配のお姉さま達はパソコン業務が苦手!拒絶する方もいるほど・・・
ある日、インターネットが使えないとお姉さま方と大騒ぎしていた!
そこに「あっ!Wi-Fiが切れてるだけですよ。」と手早く設定を直し、無事にインターネット開通!
お姉さま方からもすっかり「頼り」にされる存在となっていった。
その後も「介護福祉士」「介護支援専門員」の資格を取得し、40代になった現在ではデイサービスのセンター長になって活躍している!
【転職後のリアルな話②】
未経験・無資格の方。子供が幼稚園に行っている間、午前中のみの短時間パートで働きたいと応募があった。
デイサービスの入浴パートとして、午前中3時間勤務で採用した。
指導中はご利用者の名前や特徴(ADL)を覚えるのに苦労していた。
そんな中、ご利用者が入浴中の便失禁をされてしまった。便秘で下剤を服用されて来たようで、ご利用者から「ごめんなさい。汚いことさせてしまって・・」
介護職から「便秘で辛かったですね。でも出てよかったじゃないですか!私も便秘で辛い想いをしたことがありますから、気にしないでください!」と笑顔で話し掛けていた。
ご利用者も笑顔で「ありがとう」と安心された様子だった。
「相手の立場に立って考える」この考えが出来る方は介護職に向いている!
その後は、介護福祉士に合格、子育てをしながらデイサービス正職員の「生活相談員」として活躍している。
夜勤がなく、残業もほとんどないため、働きやすいと言っていた。
介護職はその人生経験が必ず活かせる職業です!
これまで一生懸命生きて来られた経験こそが介護職として求められる「スキル」だからです!
30代未経験でも無資格でも活躍することが出来ます!
介護転職するなら介護に特化した転職サイトが絶対におすすめです!
どんな求人があるのか興味を持ったら、気軽に担当エージェント(アドバイザー)に相談する気持ちで良いと思います。
30代未経験・無資格でも介護職に転職するメリット!
介護転職で述べたように「未経験」「無資格」でも求人数は多く、人生経験が最大限活かすことが出来る職業です。
30代で介護職に転職する場合「資格取得支援制度を設けている」転職先を必ず選びましょう!
ブラック介護施設は人手不足が深刻で「資格取得への支援制度」がない(あっても出来ない)ところもあります。
仕事をしながら資格取得が出来る!
無資格で就職した場合に資格取得への最短ルート
資格(研修) | 内容 | 受講時期(就職後) |
---|---|---|
①認知症介護基礎研修 ※2024年度完全義務化 | eラーニング 約4~5時間 | 1~2ヶ月以内 |
②介護職員初任者研修 (旧ヘルパー2級) | 実技を含んだ9科目(130時間) ※ヘルパーとして働く場合は必須 | (実務者研修を優先した方がよい) |
③介護職員実務者研修 | 20科目(450時間) ※介護福祉士の受験要件 | 2年目以降 |
④介護福祉士 | 3年以上の実務経験 +実務者研修修了後に受験資格 | 4年目以降 |
⑤介護支援専門員 (ケアマネジャー) | 介護福祉士などの資格 +実務経験5年以上 | 6年目以降 |
未経験での介護転職は「介護福祉士」を目指そう!
「実務者研修修了」+「実務経験3年」で国家資格「介護福祉士」の受験資格が得られる!
未経験での介護転職は「介護福祉士」を目指そう!
こんなスケジュール(例)が最短!
認知症介護基礎研修
実務者研修
介護福祉士国家試験への勉強開始
介護福祉士受験(実務経験3年見込みで受験可能)
介護福祉士合格(登録)
受験資格の「実務者研修」は450時間と長く、費用も高い!
転職先には「公休や有休」を使って実務者研修に行かなければならない介護施設もある。
「研修費用」も個人で払う介護施設もある。
絶対に転職先を選ぶ際は「資格奨励」と謳ってあることも多いが、具体的に確認することをおすすめします!
【介護施設からのベスト回答】
- 「実務者研修費用は施設が負担しています!」
- 「研修日程はすべて仕事として研修扱いとしています!」
- 「介護福祉士の受験費用も施設が負担しています!」※1回のみと回数制限がある施設もあるので、がんばって一発で合格しよう!
キャリアアップのため介護施設の多くは「資格手当」を設けていることが多い。
例えば「介護福祉士」で毎月の資格手当1万円の場合
年収は単純に12万円アップする。ボーナスにもプラスに働くので、モチベーションとするとよい。
倒産やリストラされることはない!
一般企業は景気に大きく左右される。不景気になれば「倒産」「リストラ」などのニュースが流れる。
介護施設の収入のほとんどは「介護保険」から賄われる。(一部はご利用者)
3年に一度介護報酬改定がなされるが「安定的な収入」がある。
近年では「介護職員処遇改善」がトレンドとなっており、徐々にではあるが、介護職員の給与改善がなされている。
もちろん「ブラック介護施設」も存在するので、絶対に倒産はないとは言い切れない。
だから転職先の見極めが非常に重要です。
介護の知識・技術は日常生活にも活用できる!
30代だと祖父母が80代90代(または親)で介護に直面している方は多い。
親族の入浴や排せつ介助は少し抵抗があると思うが手早く出来る。助言だって出来る。
麻痺が残ってしまっている方の着替えの介助だって「脱健着患」の方法で安楽に手早く出来る。
友人からも介護について相談を受けることも出来る!
もし介護保険制度について分からなければ「生活相談員」など施設の先輩に聞くとよい。
一生のうち「介護」を経験する方は多い。日本中に悩み苦しんでいる方もたくさんいる。
まずは手の届く範囲の人が「一人」でも助けになれれば介護職としての喜びとなるはずです!
30代未経験・無資格で介護職に転職するデメリット
不安を解消するためにはデメリットも紹介する必要があります。
転職で給与が下がることもある
令和4年度「介護業界(全体)調査結果」ページ232
資格 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均月額給与 |
---|---|---|---|
介護福祉士 | 45.0歳 | 9.5年 | 331,690円 |
無資格 | 39.6歳 | 5.3年 | 270,530円 |
介護職員処遇改善加算【プラス1.14%】
介護職員等特定処遇改善加算【プラス2.13%】
介護職員等ベースアップ等支援加算【プラス1.13%】
ネーミングはイマイチですが、現行では3本の処遇改善加算があり、給与が近年向上しています!
令和6年4月には介護報酬改定が予定されており、更なる「介護職員等に対して処遇改善」を期待!
介護職は体力が必要
介護職は入浴や排せつ、車いすベッド間移乗など体力的に負担がかかる仕事です。
特養などの入居施設は「早番」「日勤」「遅番」「夜勤」などのシフトが組まれるため、体調管理も必要です。
近年、介護職の負担軽減を目的として、車いすベッド間移乗は「スライドボード」や「リフト」を使用したり、高性能のオムツパットにより夜間帯の交換頻度を減らすなど実施しています。
「夜勤」が出来ない方は「デイサービス」「デイケア」などの通所系施設を選ぶことをおすすめします。また、対象とするご利用者は「在宅」で生活している方です。「全介助」ではなく、ある程度ご自身で出来る方がご利用されています。
「お泊りデイ」という介護施設もありますので、転職先選びはご自身のライフスタイルに合わせて検討する必要があります。
30代未経験・無資格でも介護転職におすすめの施設
【特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)】【介護老人保健施設】
おすすめ理由
- 介護転職の中で給与が高い!
名称 | 平均年齢 | 平均月額給与 |
---|---|---|
特別養護老人ホーム | 41.0歳 | 347,520円 |
介護老人保健施設 | 41.9歳 | 338,280円 |
訪問介護(ヘルパー) | 48.8歳 | 317,800円 |
通所介護(デイサービス) | 45.3歳 | 276,680円 |
通所リハビリ(デイケア) | 45.6歳 | 305,100円 |
- 社会福祉法人や医療法人が経営、歴史も長いことも多く人材育成のノウハウがある。
- 資格奨励や研修制度が手厚くスキルアップできる!
- デイサービスやデイケア併設していることも多いためキャリアアップできる!
早番・遅番・夜勤などシフト勤務となるため土日祝日も勤務することがある。
要介護度が高く介護が必要とする方が多いため体力が必要など、ご自身のライフスタイルに合わせ選択する必要があります。
【通所介護(デイサービス)】または【通所リハビリ(デイケア)】
おすすめ理由
- 土日祝日休みの介護施設もある。基本的に夜勤はなく日中の仕事。
- 特養(要介護3以上)と比べ、要介護度が低く軽介助なので身体的負担が少ない。
- ご利用者から知識や技術が得られる。お花や野菜の育て方や料理が得意なご利用者もいる。コミュニケーションの中で料理のコツなど実生活で役立つ情報が得られる。
- ご家族から直接悩みの相談を受けたり、感謝のことばを頂ける。
- レクリエーションや工作(毎月カレンダーや壁画工作など)の知識が得られる。
- リハビリの知識が得られる。
夜勤がないが「お泊りデイ」も存在するため、転職先はよく調べる必要がある。
平均給与は夜勤がないため、特養などと比較して低い傾向にある。
レクリエーションなど苦手な方は、リハビリ目的とした「デイケア」をおすすめします。
デイケアとデイサービスの違いを比較しました。気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
30代未経験・無資格での介護転職は可能です。人手不足により求人件数も多いので転職しやすい業界です。最短4年目以降で国家資格「介護福祉士」として働きながら資格取得も可能です。その頑張りが評価され、介護リーダーや介護主任とキャリアアップも目指せます。
30代は「転職先を早く見つけたい。でも失敗できない。」と焦りを感じてしまう方も多いと思います。介護施設(法人)によって勤務形態や研修体制、資格手当など違いがあるため、転職先選びは最重要です!
一人ではどこの介護施設が自分に合ったところなのか選ぶことはできません!
「転職エージェント(アドバイザー)」を使って転職先選びをすることをおすすめします。
今後の介護職人生が笑顔でご利用者に寄り添えることを祈っています!